2005年6月、ペルーでひと休み。
★2005年6月1日(水) [アレキパ→チバイ] 朝、シャワーはとうとうお湯にならず。
朝シャンをあきらめる。
バスで、富士山より高い標高3600メートルにある小さな町チバイを目指す。
同乗者は、英語の話せないアルゼンチンの女の子(写真左)だけ。
ときどき、ぐわぁっと上着を脱ぐのがなんかこう大胆で、ドキドキものです。祐子より華奢です。
走り始めて1時間半も過ぎると、もうずぅーっと悪路。
グランドキャニオンより深いという期待度最大級のコルカ渓谷を、がたがたがたがた、バスは走る。
本日の最高の標高は、4100メートル。
というか、人生の最高高度。
身体が重く、心臓の鼓動がどうにもばくばく。
おしっこをするだけで、気だるい。早く家に帰りたい。
1時半ごろ、チバイのホテルにチェックイン。
4時半ごろ、義裕が頭痛と吐き気でダウン。
これが高山病という奴でしょうか。
祐子がひとりでホットスプリング(温泉)へ行って、温めのお湯で足湯をする。
義裕は具合がよくならないので、ホテルからいただいた薬(イブプロフェン)を飲んで夕食を食べずに寝る。
この薬、けっこう効きます。
祐子は、朝方から頭痛が始まり薬を飲む。
★2005年6月2日(木) [チバイ→アレキパ]
朝5時起床。
義裕の体調復活、祐子が頭痛少々。グランドキャニオンより深いという期待最大級のコルカ渓谷に沿って、インカの古い町をいくつか通り過ぎ、コンドルの飛ぶ秘境に向かう。
しかしとにかく悪路。
本日のハイライト、コンドルのビューポイントで2時間待つが、コンドルは時々しか姿を現さず。
まっ、いいか。そんな感じ。
左写真の子供が、ゴミ箱からタバコの吸殻を拾って口に入れる。
死ぬからやめなさいって、言おうとしたが、とりあえずシャッターを押す。結局、口からタバコを出してた。
その後昼食を食べて、ひたすらえんえんと、がたがたがたがたバスは走る。
夕方、アレキパに戻る。
今晩のホテルは、一晩25ドルと安いのになかなかいい感じである。
プチ高級。お友達に紹介したいホテルナンバー1。
でも隣の部屋の鼻をかむ音が、ものすごくはっきり聞こえるは、どうでしょう。
嫌な気分でございます。鼻のツマリ具合まで診断できそうです。
しかもシャワーのお湯たいそうぬるし。
祐子、風邪ひきそうになる。
★2005年6月3日(金) [アレキパ→クスコ]プーノがストライキのため、飛行機でクスコへ。
そしてペンション花田へ直行。
夜、日本食レストランへ行く。
牛丼、まったくイマイチなり。
祐子は、肉じゃが定食。
これまたイマイチなり。
海外で日本食レストランに入るな!って言う人がいるかも知れないけれど、僕はふらふらっと入ってしまう口でございます。
寒いのですべての毛布をかけて、シングルベットに二人で寝るが、祐子が夜中に毛布が重いと言って、少し減らす。
祐子は、そういうところがある。
★2005年6月4日(土) [クスコ]
マチュピチュへの列車のチケット購入。
クスコの街中、探索。
★2005年6月5日(日) [クスコ→アグアスカリエンテス]朝6時、ビスタドーム(列車の名前)でマチュピチュへ出発。
寒い。毛布を借りる。
ホテルをチェックインして、早速マチュピチュへ。
この部屋、廊下に面した窓しかないから、窓を開けられない。というか、カーテンも開けない。廊下から部屋が丸見えである。
義裕、マチュピチュで昼寝。イビキが青空に溶ける。
ホテルでビリヤードをする。
祐子の勝ち。
★2005年6月6日(月) [アグアスカリエンテス]お昼ごろ、バスを使わずマチュピチュへ登る。
1時間半かかる。
左写真のTシャツは、タイプフェイスのスタッフ全員からの贈り物だす。
ありがとう。
このTシャツは、白色なので、どんどこどんどこ汚れてきましたが、大事にさせていただきます。
祐子、マチュピチュで昼寝。
ホテルでビリヤードをする。
義裕の勝ち。
★2005年6月7日(火) [アグアスカリエンテス→クスコ]
ワイナピチュを登る。約50分。ぜひ皆さんも登りましょう。
列車でクスコへ戻る。
車内で、ファッションショーあり。モデルは車掌さんとその部下の女性。けっこう美男美女。
その後、その洋服の販売。
買う奴がいるんだなぁ、列車の中で。
★2005年6月8日(水) [クスコ]
義裕、午前中仕事。
祐子、洗濯。
給水はバケツから、さらに脱水機が故障で苦労する。
午後遅く昼食。旅行会社で、翌日の列車のチケットを購入。プーノ行き列車は、月、水、土曜日のみ。
祐子、リャマを抱いたネイティブの写真(左)を撮る。
2ソレスで1シャッター払う。
最初、1ソレスで交渉すると、おばちゃんの笑顔が消えた。
恐ろしかった。
薬屋で買った頭痛薬イノプロペラビン(イブプロフェノ)を飲もうとしたら、塗り薬だった。
これは一体どこに塗るのだ?
コレハイッタイナンノクスリダ?
★2005年6月9日(木) [クスコ→プーノ]今日は、薬師丸ひろこの誕生日。
7時15分、アルマス広場よりタクシー。
8時発バスでプーノに向かう。
教会見学。名もわからぬローカル芸術家が内部を装飾したそうだ。
遺跡見学。インカの寺院と宮殿。周囲の山に防御用の壁が見渡せる。
朽ちた感じが美しい。
おみやげ村による。ビクーニアス(山羊のような動物)が逃げないように足を縛られていて気の毒なり。
最高峰ララヤ。万年雪の山美しい。記念撮影。
ミュージアム見学。
英語とスペイン語のガイド付き。マリタさん。女性。言葉わからず2割くらい理解か?と祐子は言うけれど、僕はまったくわからんね。
他の乗客のホテルを廻ったあと、18時頃バスターミナルに到着。
タクシーでホテルにチェックイン。
義裕がホテル代を140ソレス/2泊から130ソレス/2泊にねぎって、フロントのお姉さんを困らせる。
なんとなく、困らせてみたくなる素敵なお姉さん。
思ったより寒くなし。頭痛もなし。
i-pod壊れる。ショック!!
隣の部屋のおしっこの音がすごくよく聞こえる。
寝ているときなんか、耳元で放尿されているような気がする。
ちんこの皺まで目に浮かぶ。
★2005年6月10日(金) [プーノ]翌日のティティカカ湖のウロス島へのチケット、リマ行きのバスのチケットを買う。
郵便局で、絵葉書と青木さんあての領収書を送る。
200ソレス札を小額紙幣に両替。この使えない200ソレス札はあと1枚。
※200ソレス紙幣は、高額すぎてお店で引き取ってくれない。このお札は、両替所で3枚も渡された。
祐子、両替屋さんで、マネークリップを掏られたと蒼ざめる。
路上であちこちのポケットを探すが、出てこない。
でもやがてズボンのポケットから出てくる。
はぁ、よかった。やれやれ。
ティティカカ湖を見渡せるビューポイントに行く。
ワフサパタの丘は住宅街を抜けて行くが、坂道厳しい。ほとんど誰もいない寂しいところ。でも景色よし。
夕方前は、ネットカフェ。日本語が使えるのは1台だけ。
義裕、『龍馬がゆく』を完読。
★2005年6月11日(土) [プーノ]
9時、ウロス島へ向けて船出発。
名物トトラを食べる。
茎から水がしみ出てきて、特に味なし。潰して額にあてると冷たくて気持ちいい。彼らは、こうして頭痛を治すらしい。このトトラで島を作り、家を作り、船を作り、薬にもして、たいしたもんですな。感心しますわ。
浮島の学校へ行くが、今日は土曜日で休み。
数人の子供たちが集まって歌を歌う。
日本の曲さくらさくらを合唱。
チップや配った鉛筆類は、その場で分けていた。
そんなに嬉しそうでもなかったな。
昼食によったレストラン、ドン・ピエロで待たされすぎて、怒って食べないで出る。
空腹の僕らをナメルナヨ!今日は、昼食抜きざます。
シユスタニ遺跡へ向けて、2時出発。
ガイドが、「ハネムーン?」と聞くので、
「ノー」と応えると、
「子供は?」
「いないよ」
「これからか?」
けっこうひつこい。
「僕ら夫婦は40歳だから、それはない」と、言ったらすごく驚いていた。
祐子が22~23歳に見えたらしい。
よく見ろよ。ネイティブの家に寄る。
左写真のウサギみたいのは、食用。
水で溶かしたクレイ(土の事ね、念のため)をつけたポテトをご馳走になる。
なかなかどうして美味しいざんす。
それにしてもスペイン語のガイドは、時々出てくる一桁の数字とムーチョしかわからん。
英語もさっぱりわからんが。
リマへのバスは、8時出発予定が他に乗客がいないとの理由でキャンセルされる。
ホントかね。
祐子が、ベットの上に蓋の閉まっていないペットボトルを置き、ベットをグシャグシャに濡らす。
黙って、チェックアウトする。
けれどバスが欠便になったので、「ごめんね、ベッドを塗らしたのは祐子だから…」と日本語で謝りながら、再びチェックイン。
★2005年6月12日(日) [プーノ]
午前中、日本語が使えるマシンが2台以上あるネットカフェをひたすら探す。10軒目くらいで、ゲット!
あるもんですな。
左の写真は、久しぶりに髭を剃ったあと。
できれば、写真を拡大して見て下さい。
15時、リマへ向けて直行バス出発。
車中、ずぅぅぅーっと映画。とてもウルサイ。
義裕、具合悪くてケポケポする。
★2005年6月13日(月) [プーノ→リマ]
3時間遅れで午後1時、リマ着。
江田インのお風呂に入る。
やっぱ、湯船はいいね。
祐子、ホームページ作り。
義裕、ホームページのタイトルを再考。
★2005年6月14日(火) [リマ]
義裕、一日中仕事。
祐子、ホームページ作り。
スーパーでペルーワインを買ってみたけれど、美味くないので、皆に配る。
祐子は、牛乳を買ったつもりで豆乳を買う。
薄味て不味い。
※二日後、容器を振らなかったので薄味だった事が判明。
ちなみに、義裕は醤油瓶でも振る慎重派。
★2005年6月15日(水) [リマ]祐子、市場に買い物に行く。
義裕、仕事。
宿のパソコンが立ち上がらなくなる。
えーっと、困った。
義裕、ひとりで床屋さんへ行く。
その後、退屈なのでネットカフェに入って、歌舞伎町の風俗ページをたくさん見て、そのままにして店を出る。
誰か見てくれたかな。
15分くらいで終わる。8ソレス(300円くらい)。
祐子、マーケットでワインを買ってくる。
昨日のより、まぁまぁ美味い。
江田インの蔵書から、吉村昭の『羆嵐』を読む。
やっぱり吉村昭はいいねぇ。
★2005年6月16日(木) [リマ]
義裕、祐子、終日ホームページ作り。
お昼過ぎにマーケットへ行って、お土産のコーヒー豆を買う。
マーケットの横で、工事車両が爆音でパンク。
超びっくり。
自爆テロとは、こんな感じでしょうか。
★2005年6月17日(金) [リマ→バンクーバー]
義裕、祐子、午前中ホームページ作り。
午後、お土産のアルパカを買いにミラフローレスへ行く。
江田インのホルヘさんから、100ソレスの古い硬貨をプレゼントされる。
感謝。御守りにさせていただきます!
深夜1時の飛行機で、バンクーバーへ。
リマの空港は、ナンプラー臭かった。
★2005年6月18日(土) [バンクーバー]
1時過ぎ、バンクーバー着。
バスを乗り継いで、親戚の玲子ちゃんの家へ。
ご馳走になり、泊まる。
★2005年6月19日(日) [バンクーバー]
義裕、仕事少々。
祐子、ホームページ作り。
ときどき、玲子ちゃんの蔵書から漫画『ザ・シェフ』を読む。
22時ごろまで外は明るい。
★2005年6月20日(月) [バンクーバー]
11時ごろ、空港に祐子の母様を迎えに行く。
遅れて待たせてしまう。 ごめんなさい。
母様から、なづきちゃんからの手紙(左写真)を受け取る。
母様から、結婚指輪を受け取る。
※旅行前に、祐子が指輪を豪快に失くしたので、指輪デザイナーのなんちゃんに再注文。祐子の失くし物番外編。
馬場典子が、横浜に来るらしい。驚きのニュース。
玲子ちゃんのご子息のユウジ君が、芝刈りに来る。
いいご子息なんだ、これがまた。
そうめんをいただく。美味いんだ、これがまた。
3時過ぎからホームページ作り。
夕食後、近所のクィーンエリザベス公園まで散歩。
9時過ぎても外は明るい。
なんていうか、カナダはスゴイね。
★2005年6月21日(火) [バンクーバー]朝から、ユウジ君の運転でドライブ。
カピラノつり橋へ行く。
グラウス山で昼食。
スタンレー公園に行く。
夕方、いとこ(?)の真紀ちゃんの家に行く。
真紀ちゃんの旦那(イラン人。昔、上野でイラン人からテレフォンカードを買ったなぁ)の呪文のような名前のMr.シャラムコラムの作ったお菓子が美味しかったので、ひとりで三個もいただく。
本当にご馳走様でした。祐子の親戚は違うね。
★2005年6月22日(水) [バンクーバー]義裕、午前中仕事。
玲子ちゃん、母様、祐子と義裕の四人で、ロブソン通りにて買い物。
母様、お土産買いに忙しい。
カナダプレイスのThe Pan Pacific Vancouverで、お茶を飲む。
ギャスタウンを散歩。
祐子、どうやら風邪。
義裕、祐子秘伝のトマトスープを作る。
お味はどうだ!
★2005年6月23日(木) [バンクーバー]朝7時45分のバスで、ビクトリアへ行く。
ブッチャート公園見学。
日本庭園を造ってくれてありがとう。
と、なんとなく感謝する。
観光チャリンコ(リキシャ、写真参照)でダウンタウン探索をする。
10時半ごろ帰宅。
★2005年6月24日(金) [バンクーバー]
午後、アウトドア用品巡り。
ストーブ、地図を買う。
玲子さん、母様、ゆうじ君、ゆうじ君の彼女のDana嬢と中華を食べにいく。
祐子、夜中ずぅーっと咳。
★2005年6月25日(土) [バンクーバー]
祐子の母様を空港へお見送り。
義裕、ひとりで寝袋を買いにいく。
寝袋は高いので、悩みに悩む。
その後、道に迷いながら、ひとりで数時間散歩。
っていうか、ずぅーっと道に迷ってぐるぐるしてた。
祐子は、風邪なのでずーっと昼寝。
義裕、夕食にカレーを作る。
★2005年6月26日(日) [バンクーバー]
祐子が風邪でダウンしたので、出発延期。
咳がひどくなる。
一日中、寝てる。
義裕、ホームページ作り。
祐子、『龍馬がゆく』を完読。
★2005年6月27日(月) [バンクーバー]
祐子、一日中寝る。
さらに出発延期。
義裕、ホームページ作り。
★2005年6月28日(火) [バンクーバー]
祐子、やや体調復活。
それでも慎重に出発延期。
夜、玲子ちゃんにお寿司をご馳走になる。
漫画『ザ・シェフ』は41巻まで読む。
これからの目標、『クッキングパパ』66巻、『美味しんぼ』89巻。明日出発だけど…。
玲子ちゃんの蔵書より。
★2005年6月29日(水) [バンクーバー→Lillooet]朝10時出発。気温18度。
99号線を北上。
どんよりと曇。
雨、少々。肌寒い。
天気が悪いせいか陰気な道、しかもこの雨のなか工事が多い。湖が美しいというより、不気味。
山の頂は、雲に隠れている。
雲は低く立ち込める(漢字が違う?)って奴でしょうか。
Squamishで、玲子ちゃんの焼いてくれたお餅とバナナを食べる。
お餅の美味しい事。
祐子、お餅をひとつ落とすが、拾って食う。えらい!
午後、少しづつ晴れる。
激流の川沿いの道。
後半、山越えのためアップダウンのあるうねうね道。
不安なので、こまめに給油。
Lillooetでモーテルの値段(56~70ドルと高額)を探っていたら、突然髭の親父がキャンプ場を教えてくれる。
知らない人だよ。走ってくるんだよ。呼んでもいないのに。どうして?
あなたの親切が怖い。
※たぶん牧師?北海道に住んでいた。親せきが札幌に住んでる?…以上、親父との会話よりわかったこと。
Lillooetはバイク野郎が多い。初キャンプ。
ここのキャンプサイトは無料。薪も無料。
トマトスープ、サラミとアスパラガスの炒めものと、塩味のスパゲティ。
たいいへん満足。
新しいテントがとても張りやすい。優れもの。
食後、コーヒーに読書。
充実したひと時。
義裕、『峠』を読み始める。
祐子、『最後の将軍』を読む。
今日は一度も道に迷わない。
本日の走行距離、168.8mile(271.6km)。
キャンプには、軍手と団扇が必要かも。
★2005年6月30日(木) [Lillooet→Williams Lake]朝食は、アスパラガスとサラミ入りインスタントラーメン。
朝10時出発。気温21度。
12時、Clintonで給油。
13時、100 Mile Houseで昼食。
17時、Williams Lake着。
エアゲイジ、軍手、ライター等、買い出し。
図書館の隣のネットカフェに寄ってから、キャンプ場へ向かう。
しとしと雨。
そして、ざぁざぁ雨。
夕食を作り始めてから、とうとう豪雨。さらに雷。
食後、さぁっと雨が上がる。
隣は、古い消防車(上写真、いいでしょ)で旅をするおじさん。犬の名前は、スプリンクラー。
シャワーを浴びる。
本日の走行距離、185.1mile(297.8km)。